カーボンニュートラルを目指して

農業ソリューション企業にとって、ICTによる収穫量の均一化と安定した営農を効率的に行うことのみならず、カーボンニュートラルへの取り組みも盛んに論議されて、実現しつつある取り組みとして上げられます。

カーボンニュートラルとは、環境化学の分野で近年特に使用される用語で、農業において栽培生産を行なったり、一連の人為的活動を行った際に、排出される二酸化炭素量と吸収される二酸化炭素量が同じ量であることを指します。つまり、炭素量が中立となることです。

農業ソリューションでは、地球温暖化対策の一環としてこのカーボンニュートラルを目指して世界的に動き始めています。例えば、とある農薬などの生産を行っている、世界的化学メーカーが、昨年末に米国において産官学共同でカーボンニュートラル共同事業体を結成し、農業ソリューションとともに、カーボンニュートラルの実現に向けて始動し始めました。日本でも農業ソリューションの一部として、バイオマス発電による電力供給により、温室栽培などを実現している所もあります。しかし、このカーボンニュートラルについては、本邦においては、未だ発展途上と言った状態で今後が期待されているのが現状です。

農業ソリューション企業とは

農業分野においてICTを駆使することで、生産・加工・流通・販売に至るまでを総合的に管理・運営することを目指している企業を言います。特に、農業の場合では生産現場のIT化が進んでいない場合が多く、ここに力点を置きながら農業本来の持つ食物生産と言う機能を十二分に発揮させようとするものです。

現在、日本では、有名農機具メーカーや家電メーカー、IT企業が事業部として参入してきています。農業ソリューション企業では、従来経験とカンで営んできた農業を過去蓄積されたデータ分析に基づき、栽培対象物にとって最適な方法を選択し、営農者の能力に寄らずとも収穫量を一定化できるようにすることを目的としています。

しかし、わが国の農業においては、若者の農業離れが著しく、営農者の高齢化が進んでいることでICT技術自体が浸透していないのが現状です。そこで、農業ソリューション企業では、そうした若者離れした農業に対して、より省力化し、魅力ある農業となるべく科学的な観点から効率的に営農できるよう活動しています。更に、大規模農法を活用しながら、新たなデータの蓄積と同時に過去データを活用しながら営農することで、年々実績を上げています。

農業ソリューションについて

近年、農業におけるソリューション事業として農機具メーカーや家電メーカー等が農業ソリューション企業として取り組み始め、大きな成果を出しつつあります。農業ソリューションとは、クラウド等を中心としたICTを利用して農業を包括的に管理・運営して行こうとすることを指します。近年、各業界でIoTが全世界的に注目されるなか、農業分野において取り組まれた結果、農業ソリューションが事業として発展・注目されています。今までは、農業者は自身の経験とカンで作業し、日本では農業協同組合による指導を受けて営農してきました。しかし、農業は昔から天候等の自然条件に影響を受けやすく、その年の収穫量が一定しない場合が多く、大きな問題点としてありました。この問題を大規模に克服する目的で、この農業ソリューションが注目されています。

また、農業ソリューションによるカーボンニュートラルの実現を目指そうという取り組みも始まっており、海外有名メーカーを初め、農業ソリューションを標榜している企業グループでも数年前より取り組み始められています。日本国内において、農業ソリューション企業がカーボンニュートラルを積極的に押し出して取り組んでいる企業はまだまだ少ない状況にはありますが、世界のコングロマリットでは、既に成果を挙げつつある現状にあります。ここでは、農業ソリューションとその取り組みの一つであるカーボンニュートラルについて説明します。